リフロー装置
Pb-free, atmospheric reflow equipment主に大気リフロー装置・窒素(N2)リフロー装置・ギ酸リフロー装置・真空リフロー装置などをラインナップとして用意しています。また、大型・卓上型など加熱ゾーン数や対象基板から選択肢を絞ることもでき、装置の大きさも変動することから、設置フロアの面積も考慮した選定を行うことが可能です。

リフロー装置とは
about Pb-free, atmospheric reflow equipmentプリント基板上に配置された電子部品について、はんだペーストを加熱・溶融して接合するための装置です。
装置内には基板の温度を均一に制御するために加熱ゾーン・保持ゾーン・冷却ゾーンなど複数の温度エリアに分かれていることが特徴です。リフロー工程では、基板が装置内を移動する間に温度が少しずつ上がり、はんだが液化して部品と基板がしっかりと接合されていきます。リフロー装置メーカーは、温度プロファイルの精密な制御・高速処理・省エネ設計などに重点をおいており、小型化・高密度化が進む電子機器の製造において、欠かせない存在となっています。

リフロー装置の種類
Types of Pb-free, atmospheric reflow equipment主な種類としては、赤外線リフロー・ホットエアリフロー・窒素リフロー・真空リフローなどが挙げられます。
赤外線リフローは、赤外線の熱を用いて基板を加熱する方式であり、比較的コストをおさえることができる装置です。ホットエアリフローは熱風を利用し、均一な温度分布が得られるため、多様な基板に対応可能です。窒素リフローは酸化を防ぐために窒素ガス(N2)を使用し、高い接合品質が求められる場合に適しています。真空リフローは気泡(ボイド)を除去し、接合部の信頼性を向上させるタイプであり、特に信頼性を重視している場合におすすめです。

リフロー装置のメリット
MERIT最も重要なメリットは、部品と基板を高品質に接合することができます。はんだペーストを均一に加熱することにより、部品と基板がしっかりと接合され、安定した製品品質が得られます。加えて、高効率な生産の実現にも寄与します。連続生産が可能なため、大量生産時において処理速度が速く、生産性が飛躍的に向上します。
また、温度プロファイルを精密に制御できるため、製造不良の低減に繋がります。最新のリフロー装置では省エネ設計が進んでおり、カーボンニュートラルに貢献したランニングコストの削減や環境負荷の低減にも寄与します。さらに、フラックス回収時の清掃も従来と比べて簡単な仕様になった装置が増え、炉内のフラックス付着も大幅に軽減しています。

リフロー装置に用いられる技術
technology
種類を問わず共通する技術は、温度プロファイル制御技術です。
各工程で基板を最適な温度で加熱・冷却することにより、はんだの溶融や硬化を安定して行います。これがリフロー装置の一番大切な役割です。
上記に加えて、窒素(N2)ガス導入技術を用いる装置では、酸化を防止して接合部の品質を向上させることが可能です。真空技術を用いる装置では、気泡を除去するため、飛散防止・ボイドフリーなどのはんだ接合における信頼性を高めることができます。
リフロー装置を上手に使うノウハウ
know-how温度プロファイルの最適化と継続的なメンテナンスが鍵となります。
基板や部品の特性に応じて加熱ゾーンや冷却ゾーンの温度設定を調整することで、不良率を抑えて安定した接合を実現します。基板の準備としては、はんだペーストの適切な塗布量と均一な配置も大切です。加えて、装置の稼働状況を定期的にモニタリングし、異常があれば迅速に対応することも重要です。
また、長く使用していくと炉内のフラックス付着による清掃作業が発生することがあるため、フラックス回収機構が優れているタイプ(回収しやすい、清掃しやすいなど)を選択することもおすすめです。さらに、加熱ゾーンが多いタイプでは電力消費が激しくなるため、省エネ設計の装置を選択することも重要なポイントになります。

担当者からのご提案
リフロー装置導入のご提案
リフロー装置の選定はゾーンの数に応じて装置の全長が大きく変動することを念頭に置く必要があります。
希望のプロファイルが測定できる装置を候補に挙げ、装置全長がどの程度になるかを把握することが必要です。スペースによって炉の長さ、数を抑えた装置選定も視野に入れると良いでしょう。
また、大気や濡れ性を上げる窒素(N2)などの機能も考慮し、ランニングコストの削減や作業効率の向上が実現するかどうかを判断することも必要です。設置場所や製造基板などによって最適な装置が異なることから、希望内容に沿った装置を導入し、生産性が飛躍的に上昇する設備を一緒に模索しましょう。
