目視検査支援機
visual inspection目視検査をする上で、ちょっとした上位ツールを希望する方には、目視検査支援機をおすすめしています。
「AOI 外観検査装置のような大型装置は必要ない」「顕微鏡のようなものよりは高品質な装置が良い」など、目視検査をより効率的に行うためのツールとして非常に利便性の高い装置です。高画質な目視検査を行いたい方は、ぜひ一度お試しください。

目視検査支援機とは
about visual inspection目視検査支援機は、基板製造における目視の検査を、目視よりもスピーディーに確実かつ効率的に不良個所を見つけるための装置です。
主に基板に搭載された部品の配置、はんだ付け状態、微細な欠陥などを確認する工程において、作業者の目視による検査を補助することが目的の設備です。高精度カメラを活用してAOIがNGと判定 した座標に、プログラムがなくてもカメラが自動で移動するため、人間の目では見逃しがちな微小な欠陥や、疲労による検査精度のばらつきを補うことが可能です。また、作業者の負担を大幅に軽減し、検査効率と信頼性を向上させることで、生産性の向上にも寄与します。

目視検査支援機の種類
types of visual inspection目視検査支援機には、主にインライン型と卓上型の2種類があります。
インライン装置は、生産ライン上に組み込むことができ、基板を自動的に搬送しながら検査を行うことが可能です。搬送途中に行う目視検査工程を装置で代用することができます。加えて、ハンドリングなしでの運用 (基板に触れずに検査可能) という大きなメリットもあります。また、卓上型の装置は小規模生産や特定の基板製造に対応する柔軟性を携えています。顕微鏡よりも詳細な検査がしたいなどという要望がある場合には最適な設備といえます。

目視検査支援機のメリット
MERIT目視検査支援機における最大のメリットは、不良品の早期発見が可能になり、出荷後のトラブルやクレームの低減に繋げることができるところです。
人間の目視検査に比べて、高速かつ精度の高い検査を実現するため、検査工程の効率化が実現します。顕微鏡などと違って、大きくかつ高解像度のモニターで目視検査を実施することができることから、作業者の負担を軽減し、疲労や見落としのリスクを大幅に削減できます。
また、検査データを蓄積し、品質改善や工程管理に役立てることもでき、製造コストの削減と顧客満足度の向上に確実に繋げることができる設備です。

目視検査支援機に用いられる技術
technology
検査精度と作業効率の向上を同時に実現することができる様々な技術が用いられています。
目視検査支援機は、小さく見えにくい部品を装置内のカメラで撮影し、モニター上で拡大表示することにより、視覚的に判別しやすいことが最大の特徴です。上部と斜めに2台のカメラを搭載し、ボタン一つで視点の切り替えが可能です。また、検査結果はすべてデータとして自動保存され、トレーサビリティを保証します。加えて、独自の「自動アングル調整機能」により、不良内容に合わせて最適なカメラ角度で画像を表示することができ、カメラ操作の手間を大幅に削減しています。
目視検査支援機を上手に使うノウハウ
know-how目視検査支援機を効果的に運用するためには、まず製品に最適なカメラ設定と照明条件を見極めることが重要です。
部品の形状や材質により、反射や影響を受けやすい場合があるため、検査対象ごとに細かく調整を行うことが大切です。不良検出アルゴリズムを定期的に見直し、生産中に発生する新たな不良パターンにも対応できるよう設定を最適化するとより良くなるでしょう。加えて、作業者への研修を通じて、装置の操作や不良データの分析スキルを向上させることも結果の信頼性を高めることに繋がります。また、定期的な装置点検や清掃を行うことにより、検査精度を長期にわたって維持できるはずです。

担当者からのご提案
目視検査支援機の導入の提案
目視検査支援機の導入は、基板製造における品質向上と生産効率向上において大いに役立つ装置です。製造ラインのニーズや製品特性に応じてタイプを選び、高画質で目視検査の負担を大幅に減らし、柔軟な検査が可能となります。顕微鏡と比較できないほどの綺麗な視野で確認することができるため、必ず目視検査工程の負担を軽減してくれるはずです。導入後は、操作員トレーニングや定期メンテナンスなども実施し、データ活用を通じて工程改善などを行うことにより、製造の安定化とコスト削減を実現できるでしょう。
